動的応力と歪みの計測に レーザドップラ振動計を応用
分布する応力や歪みの発生源を把握することは、動的な荷重を受ける部品の耐久性向上に欠かせない解析の 1 つです。こうした解析では、数多くの有限要素法モデル (FEM) をベースとした多くのシミュレーションが役立てられている一方で、実際の部品データによる実証も必要とされています。ポリテックの PSV-500-3D スキャニング レーザドップラ振動計は、非接触による先進の光学テスト ソリューションとして、こうした応力・歪み計測にも活躍します。
ポリテックの StrainProcessor は、有限要素法モデル (FEM) の容易なアップデート、および実験データと計算で求められた応力・歪みの分布データとの対比を行うために開発された、PSV-500-3D スキャニング振動計の測定エクステンションです。 StrainProcessor は、ハードウェアとソフトウェアから構成されており、PSV-500-3D を、物体表面の動的応力と歪みを高分解能・低ノイズで測定できるシステムへとバージョンアップします。
PSV-500-3D スキャニング振動計は、あらかじめ定義された測定グリッドに基づき、物体の実稼動振動形状を連続して測定することにより、各グリッドの測定ポイントの歪みを計測します。計測はレーザで非接触に行うため、歪みゲージのように無数のセンサを接着する必要がありません。この原理により、計測セットアップ時間の大幅な短縮、高い再現性の実現、センサの質量負荷の影響を受けない高精度な計測など、接触型トランスデューサに比較して大きなメリットを実現しています。
概要
- 振動を面で計測でき、FE 結果と直接目視で比較可能
- 確実な計測: 高空間分布を実現
- すばやいセットアップですぐに結果が得られる
- 非接触計測
- 質量負荷、硬化、減衰のない測定が可能
- 高い空間分解能で測定コストを低減
- 測定視野が可変で、大きさの異なる測定ターゲットにも柔軟に対応
- 任意の測定ポイントに対する測定も、モデル検証を目的とした FEM ジオメトリに基づく測定も可能