レーザドップラ振動計の製品ラインナップ
シングルポイント振動計、複数のセンサヘッドを用いて多点同時測定を実現するマルチポイント振動計、測定物全体をスキャンして振動を可視化するスキャニング振動計、3次元の振動モード解析など、ポリテックのレーザドップラ振動計は、面内・面外のあらゆる振動や計測タスクに対応しています。非接触であるがゆえに測定結果に対して質量負荷の影響を受けないというレーザドップラ振動計の最大のメリットの詳細については以下の資料をご覧ください。
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シングルポイント振動計
レーザドップラ振動計の基本である 「シングルポイント振動計」 は、物体表面のある 1 点での振動量を非接触で計測します。シングルポイント振動計のセンサ部から、振動する物体の表面に 1 本のレーザ光を照射すると、ドップラー効果により、その振動に応じてレーザ光の周波数がシフトして反射します。反射したレーザ光は、再びセンサ部で感知され、周波数のシフトに基づき演算部で振動量が計算されます。レーザ光と同じ方向の振動は 「面外振動」 と呼ばれるため、レーザドップラ振動計は 「面外振動計」 とも呼ばれます。シングルポイント振動計は、顕微鏡用途から遠距離測定まで幅広く使用できます。振幅や伝達関数を測定することができます。非接触の実稼動振動モードの測定において、シングルポイント振動計はスキャニング測定時の位相を参照する目的で使用されることもあります。スキャニング振動計は定常振動を測定するために使用します(別のセッションを参照)。
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差動振動測定
差動振動計は、2つの測定ポイントにおける振動の差分を測定できます。測定原理は以下のとおりです。
- 差分はダイレクトに測定できます(レーザは測定物に照射された後、干渉計の参照光と重ね合わされます)。 この利点は、減算の間に絶対位相の正確度が保たれることであり、特に高周波数測定に適しています。
- 差分は2つの独立した干渉計で電子的に計算されます。よって2点それぞれの振動を測定するこなど柔軟な測定が可能です。
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スキャニング振動計
スキャニング振動計は、レーザビームで測定物表面の複数の測定ポイントを連続的にスキャンする振動計です。 この結果、各測定ポイントにおいて伝達関数が得られます。 FFTでは、振動モードが得られます。時間軸測定を行うと実稼動の振動のアニメーションを見ることができます。
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回転振動計
回転振動計は、回転構造物の回転振動の角速度および角変位の測定が可能です。例えば、ドライブトレイン、ガスタービン、発電機、プリンタ及びコピー機の回転ダイナミクスを分析することができます。
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顕微鏡型振動計
動的または過渡現象の振動モードを検出する必要がある場合は、さまざまな振動センサの同期測定が重要です。 スキャニング振動計とは対照的に、すべての光チャネルにおいて、同じ瞬間に測定されます。 このマルチセンサ手法により、時間領域と周波数領域の両方で結果を分析することができます。
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面内振動計
面内振動計は、測定軸に垂直な振動と運動の測定値を表します。 面内振動計は、例えば、ピストン、バルブシャフトまたはツールのストローク動作を非接触で検出し、非常に動的な歪み測定に使用されます。
IPV-100 面内振動計