マスフローコントロール（質量流量制御）

マスフロー制御の定義

マスフローは、単位時間当たりに定義された断面を移動する媒体の質量のことです。従ってマスフローは、圧延機の原材料のような移動する質量の速度を表し、通常はkg単位で測定されます。圧延機では、マスフロー制御には常に板厚測定と速度測定を組み合わせる必要があります。マスフロー自動板厚制御(AGC)は、タンデム冷間圧延機の板厚制御に長年使用されている技術で、ロールギャップをより速く正確に制御することにより、より厳密な板厚制御を可能にします。

圧延機での速度計測を統合したCフレーム

金属加工業界は、鉄鋼およびアルミニウム製品の寸法精度と品質に関して高い基準を持っています。最新の圧延機では、圧延ストリップの板厚公差をさらに小さくするために、マスフロー原理を使用して制御されることが多くなっています。ポリテックのレーザ表面速度計 LSV は統合が容易で、信頼性の高い速度成分の計測が可能です。

マスフローコントロールのための自動板厚制御（AGC）

板厚制御は、テンパー／スキンパス・ミルによって達成されます。大幅な圧下用に設計されたタンデム圧延機とは異なり、テンパー・スキンパス圧延機は、平坦度、表面仕上げ、品質、およびストリップの最終的な機械的特性について所望の仕様を達成するように設計されています。伸びの制御は、仕様に応じておおよそ0.25%から4%の範囲で行われ、同様にミルの入側速度と出側速度を測定して比較することで制御されます。

レーザ表面速度計 LSV を使用する利点は、マスフロー計算と伸び測定のためのストリップ速度測定が改善されることです。次のグラフは、ポリテックの レーザ表面速度計 LSV とデフレクタロールのエンコーダで測定した速度を比較したものです。