超音波トランスデューサのリアルタイム特性評価
超音波トランスデューサは、医療用超音波アプリケーションの代表事例です。一般的に、pMUT(圧電マイクロマシン超音波トランスデューサ)とcMUT(容量性マイクロマシン超音波トランスデューサ)の2種類があります。
cMUTは、曲げモードがトランスデューサの機械的インピーダンスを減少させ、エネルギーリークを防ぐという独特な特性を持っています。半導体技術を使用した微細加工により、cMUTを手頃な価格で製造することができます。半導体スイッチング回路は大型の1Dもしくはより複雑な2Dアレイ構成になるように、同じチップ上に直接組み込まれます。
超音波トランスデューサの新製品の動作評価は有限要素シミュレーションとポリテックの顕微鏡型レーザドップラ振動計 マイクロシステムアナライザ MSAなどの顕微鏡ベースのレーザドップラ振動計を両方を使うと効果的です。有限要素シミュレーションでは、トランスデューサの挙動を予測します。一方レーザ振動計は機械的周波数応答を直接測定します。広い周波数帯域幅で時間軸波形を測定できるため、特に過渡プロセスを確実かつ正確に測定するために有用です。
ポリテック マガジン
シミュレーションvs. 実測定
超音波トランスデューサのFEMシミュレーションと測定結果の比較検証
超短時間測定
CMUT超音波トランスデューサの性能を決定するための非破壊測定
cMUTの測定
ベルギーのIMEC(大学間マイクロエレクトロ二クスセンター)は、ポリテックの顕微鏡型レーザドップラ振動計 マイクロシステムアナライザ MSAを用いて独自のcMUTの動作検証を行い、その測定結果によって、レイリー積分法を用いたトランス空間圧力場を特定しました。その結果は後にハイドロホンによる測定でも裏付けされました。